セミファンレス電源と言えば、ファンレスを基準動作状態としながら、負荷が掛かった場合に
電源搭載の補助ファンが何らかの基準で回転を始めるという形が主流です。
ファンが回転を始める基準はメーカーにより温度設定の場合もあれば消費電力の場合も
ありますが、いずれにしてもユーザーが主体的にファンの回転をコントロールするという
余地がありませんでした。
ユーザーが主体的にしかも分かりやすい簡単な方法でファン回転をコントロール出来たら、
これが「Stealth Power」の基本コンセプトです。



サイズオリジナルFFCS(フレキシブル・ファン・コントロール・システム)を搭載。「Stealth Power」は全部で6つのファンコントロール(動作モード)が用意されています。そのすべての動作モードが明確な基準によって設けられており、選択方法もツマミ状のロータリースイッチを回すだけで設定可能です。以下にすべての動作モードの解説をします。


ファンレス電源として・・・
『OFF』設定はその名の通りファン回転を完全に止めるファンレス動作になります。この状態では「Stealth Power」はファンレス電源として動作します。消費電力が多く要求されないシステムであれば「無音の世界」をお楽しみ頂く事が可能です。

※総出力350W以下


セミファンレス電源として・・・
『50』、『60』、『70』、『80』これら4つの設定は電源内温度(摂氏)がそれぞれの設定値に達した場合に補助ファンを回転させるというセミファンレス動作になります。「Stealth Power」の使われ方として最も一般的になると思われます。ユーザーがそれぞれの使用環境に合った温度設定を選択する事により、限りなく”無音”に近い静音の世界を安定した出力で安全にご提供致します。


そして通常の電源としても・・・
『AUTO』設定は普通のATX電源のように、電源投入時から常時補助ファンを回転させる通常動作になります。しかしながらその動作音は極めて静かで別図をご参照頂いても分かる通り、セミファンレス動作時の各温度設定と同一の回転数上昇のカーブを描きます。
最も安全な運用方法ですが、この設定でも通常のATX電源よりは圧倒的に静音であるよう設計されております。その秘密は電源内部から大きく後方に張り出した巨大ヒートシンク(100×奥行き40×高さ65mm)と放熱面積を稼ぐために多くのスリット加工を施したアルミ製筐体にあります。これは最大限の放熱効果を狙った「Stealth Power」専用デザインになります。



FFCS(Flexible Fan Control System)搭載
お使いの環境に最適なファンコントロールが
OFFモードではファンレス電源としてお使い頂けます。
(FAN回転時は常に温度調整回路によりFAN回転が自動制御されます)

ファン動作確認ランプ
(ファン動作時はランプが点灯しています。)




「Stealth Power」シリーズに付属するすべての電源ケーブルはスマート結束済です。これによりケース内エアフローの乱れを抑え、特定の場所に熱が滞留するのを防ぐと同時に組込時のケーブルレイアウトの美しさも追求し易くなります。扱い易さを重視し、ケーブルの柔軟性を損なわないようメッシュ結束のみの加工にする一方、シリアルATA、PCI-EXPRESSグラフィック用6ピンコネクタも搭載するなど仕様面の充実も図りました。  
 



「Stealth Power」の450W(ファンレス時350W)という総合出力はコンバイン出力
(+3.3Vと+5V、+12V1、+12V2)を踏まえた上でのリアルな数値です。

市場に見られるようなコンバイン出力を無視した単純合計出力や実際の使用環境に
そぐわない理論値ではありません。
CPUが消費する+12V2のラインは最大で18Aとクラス相応の高出力が与えられ、
これはデュアルコアCPUの駆動も可能なスペックとなっております。


規格はATX12Vバージョン2.01に準拠。



通常のATX電源を使用されているすべてのユーザーにとって、「Stealth Power」は静音化への期待に必ず応えられるソリューションです。
ファンレス動作は言うまでも無くノイズフリーの世界です。またセミファンレス動作や通常動作モードにおいても、最大で1300rpm/13dBA(±10%)程度のノイズしか発生しません。
巨大なヒートシンクやロータリースイッチでの設定と一見敷居が高そうに思えますが、決して使い手を選ぶ電源ではなく、最もシンプルに、かつ安全に、すべての人へ徹底した静音化への道を切り開く、それが「Stealth Power」です。




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